ペアリングと結婚指輪の違い

ペアリングと結婚指輪には次のような違いがあります。

・使われている素材の違い

ペアリングは結婚指輪と比較するとファッション性を重視しているので、ペアリング素材にはシルバーやゴールド（10金）など価格の安い素材が使われていることが多いです。結婚指輪は一生身に付けるものなので、変色や変質しづらいプラチナやゴールド（18金）など高価な素材が使われています。

・デザインの違い

ペアリングはファッションリングのため、流行を意識した個性的なデザインをしています。一方、結婚指輪は流行に左右されず、様々なシーンやファッションに合わせやすいシンプルなデザインをしているのが特徴です。

・アフターサービスの違い

ペアリングはアフターサービスがないことが多く、デザインや素材によってはメンテナンスや修理が難しいため、できても有料になることも少なくありません。結婚指輪は長く使うものなので、アフターサービスがあるのが一般的です。サービス内容はお店によって異なりますが、メンテナンスや修理だけでなく、サイズの調整を無料で行っているところもあります。

気に入ったデザインがなければオリジナル結婚指輪がおすすめ

結婚指輪のデザインはシンプルすぎて気に入ったものが見つからないという場合は、オリジナルの結婚指輪をオーダーしてみてはいかがでしょうか。オーダーなら結婚指輪に適した素材を使って、好みに合ったおしゃれなデザインに仕上げることが可能です。

「鍛造（たんぞう）」の特徴と流れ

指輪の素材となる地金を直接加工して作ります。金属に熱を加え、叩いたり伸ばしたり、曲げたりして加工するため、できあがった指輪は強度があり耐久性にも優れています。また、見た目にも美しく手触りも滑らかで、スムーズなつけ外しができるのが特徴です。

・鍛造で指輪を作る際の流れ

1. 素材になる地金を選びます
2. 指のサイズに合わせて必要な長さにカットします
3. バーナーで地金に熱を加えます
4. やわらかくなったら、工具を使って輪の形にして端と端をつなぎ合わせます
5. つなぎ目に溶接専用の金属を挟み込み、指輪全体に熱を加えて溶接していきます
6. 「芯金」という工具に指輪をはめて、木槌で形を整えていきます
7. サイズ確認をして仕上げの磨きを行って完成です

「鋳造（ちゅうぞう）」の特徴と流れ

指輪の型を作って、そこに高温にして液状にした金属を流し込んで指輪を作ります。型を作ればどんな形の指輪もできるので、複雑なデザインや立体的なデザインの指輪に適した製法です。また、削らないため材料のロスを抑えられ、費用が安くなるというメリットもあります。

・鋳造で指輪を作る際の流れ

1. デザインと素材を決めます
2. 筒状のワックスを使って型を作ります
3. 素材を熱し液状になったら型に流し込みます
4. 冷却し固まったら型から取り出します
5. 研磨して完成です

製法の選ぶ際のポイント

「鍛造」は丈夫で滑らかなため毎日つける結婚指輪におすすめです。その反面複雑なデザインが難しいため、個性的なペアリングを希望される方は「鋳造」でオーダーするのがよいでしょう。