金の指輪の性質

金はもともと非常に安定した金属であり、腐食や劣化をほとんど起こしません。そのうえ、柔らかく加工に向いており、古くから装飾品として重宝されてきました。現代では強度を高めるため、よく他の金属と混ぜて利用されています。
例えば、ジュエリーでよく見かける24kは金の含有率100％、18kは75％、14kは58％を、それぞれ表しています。

金の指輪の歴史

金が装飾品として利用されるようになったのは紀元前5000～6000万年ごろですが、金の指輪がいつごろ誕生したのかは、はっきりとは分かっていません。
2世紀ごろ、ヨーロッパで恋人の証として指輪が用いられるようになった当時は、金の指輪を贈り合うのが一般的でした。そのため、ヨーロッパやアメリカでは、現在でも金の指輪の人気が高く、イギリス王室のキャサリン妃の結婚指輪にも金が用いられています。

日本においても、古くは古墳時代の金の指輪が発見されており、明治に入ると急速に結婚指輪という風習が広まったのです。

金の指輪の意

金はその不変性や希少性から、古来より永遠や権力の象徴として扱われてきました。古代エジプトの王家は金を装飾品として重用し、中世ヨーロッパでは多くの錬金術師が金を作り出そうとしたものです。
現代においても、金は人にパワーや富を与えるものとされ、金運アップはもちろん、気力の回復や行動力の向上、ひいては願望の成就にもつながると考えられています。

ピンクゴールド

ピンクゴールドは金に銅や銀、パラジウムを混ぜて作られ、銅の含有量が多いほどピンクの強い色味になります。銅の含有量が多いためゴールドのなかでは強度が高く、かつプラチナや純金より安いのが特徴です。

ピンクがかった色味は柔らかく可愛らしい印象を与えるほか、日本人の肌色にもなじみやすいといわれています。柔らかい雰囲気がお好みの方、肌なじみのよい指輪をお探しの方は、ぜひピンクゴールドを検討してみてください。

プラチナ

プラチナは強度を高くするために、パラジウム・ルテニウム・イリジウムなどを5～10％程度混ぜて利用されます。金と同じく、腐食や劣化が起こりにくく、加工がしやすいのが特徴です。

白銀の輝きは上品でフォーマル、落ち着いた印象を与えるため、男女問わず定番の人気があります。定番の指輪がお好みの方はもちろん、白銀が映えやすい白い肌の方にも適しています。

イエローゴールド

イエローゴールドは金に銅や銀を混ぜたものであり、数あるゴールドのなかでも最も本来の金に近い色味といわれています。性質はプラチナとよく似ていますが、プラチナよりも安いのが特徴です。

華やかな輝きは上品でクラシカルなだけでなく、ファッションによってはカジュアルな印象も与えられます。予算を絞って指輪を探されている方や、様々なファッションスタイルを楽しみたい方、黄金が映えやすい黄身がかった肌の方に合う色です。